建築活動家 › 2013年03月22日

2013年03月22日

断面計画から考える

「ヒカリの筒 ガラスの階段」

一般的に住宅のプランというと、平面計画を想像しますが、
この長屋住宅の建替えでは、断面計画から考えてみます。



狭小住宅にでは、昼でも暗くなりがちな1階までいかに光を取り入れるかが大きな課題です。
建築的な解決方法の一つとして、階段室を「ヒカリの筒」と見立てる提案をしました。
階段の天井に大きなトップライトを設け光が燦々と降りそそぎ、
壁を真っ白にして拡散させ、ストリップ階段の踏板を強化ガラス(飛散防止対策をしている)
にすることで、「ヒカリの筒」をつくりました。
結果、1階のお母さんの部屋も電気をつけなくても不自由しません。
「ヒカリの筒」は、1階と3階の窓を開けることで、「風の通り道」になりました。
天井や床下、ロフトなど、高低差を利用した収納も見逃せません。


ご家族で塗っていただいた壁に手形をしてもらいました。
みなさんが、「ヒカリの筒」の緩やかな明るさの中
優しく過ごしてくださることを願います。

1 ヒカリの筒 ガラスの階段
2 長屋住宅の建替えを計画
3 断面計画から考える

グロウデザイン/一級建築士事務所 若井義治
http://growdesign.jp/
grow-design.desk1@ares.eonet.ne.jp
島本町・高槻市・茨木市など
北摂を中心に住宅・建築設計活動をしています。

住まいの杜 住宅展 に参加します。  


Posted by growdesign at 09:25Comments(0)グロウデザインの活動