建築活動家 › 2014年02月21日

2014年02月21日

敷地の特徴を活かす!

KRH project 確認検査機関の建方検査も無事終了。
合格をいただき、僕も大工さんもひとだんらく。
完成に向けて、工事を着々と進めていただいています。




KRH project の特徴である高低差は、敷地の真ん中で段がついており
さらに隣地との境界でも下がっています。

道路の高さまで新たに擁壁を作り直し、平らな土地に住宅を建てる。
と、いうのが一般的な考え方かもしれません。
でも、擁壁や土を埋めるなどの造成工事に、費用が掛かってしまいます。

僕の提案は、敷地の下の地盤高さを1階と見たてて
上の地盤(道路高さの地盤)を2階と見ることでした。
土留めを兼ねたコンクリート基礎を計画し
土で埋め立ててしまいがちな部分に、木造の柱と梁をかけて
住空間を創りました。

1階は、道路よりも低い位置にあるので
土に沈んでいるせいなのか非常に静かで落ち着きます。
ストリップ階段とわずかですが吹抜けがあり
柔らかい光が差し込んでくる気配です。完成が楽しみです。

敷地の高低差を活かした住宅ですので、
特に構造に配慮し、安全安心な建物に計画しています。
建物にとどまらず、地盤や土圧に関しても
地盤調査や構造計算をして、安全の確認をしました。

いっけん マイナス にしか見えない敷地の条件があった場合でも、
特徴として活かせる設計があると思います。
あきらめないでいろいろ考えて、専門家に相談してみることを
オススメします。


北摂を中心に住宅・建築設計活動をしています。

グロウデザイン/一級建築士事務所 若井義治
大阪府茨木市西駅前町10番508号
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Posted by growdesign at 20:52Comments(0)グロウデザインの活動