建築活動家 › 2013年06月15日

2013年06月15日

静かな住宅街の中に・・・

先日出かけた、東京編。
せっかく東京に出かけているので
用事の合間を見つけて、興味のあるところに出かけるのは
皆さんと同じ。


今回は、茅葺き民家の血が騒ぎ
世田谷美術館分館になっている
向井潤吉アトリエ館へ行ってきました。

駅から静かな住宅街を通り、学校のそばを通り抜け
うっそうと茂る木々を見つけるとそこが目的地でした。


ここは、向井潤吉の自宅兼アトリエだったものを世田谷区に寄付して展示館にしたもの。
東北の蔵を移築したアトリエや来客があった時の和室など
当時の様子が分かり、面白い。
現場主義で、絵を描くのに出かけていき、現地で描いていたのだが、
アトリエでは、加筆程度の作業をしていた。と説明がされていました。

戦後、全国の民家は急激な速さでモダン(現代的)な均一化された住宅に変わっていった。
古くから受け継いだ多くのものを失い、風土や風景も同様であった。
その思いから、絵画に日本の民家と風景を納めていったのだろう。

統計をとった展示コーナーを見ていると
東北や信州をはじめ、生まれの京都など全国に出かけている。
また、展示されていた絵画や作品図集を見ていると
各地の茅葺きの葺き方の違い(各地の型というべきか)が、よく分かり
地名が載っているので、さらに興味が湧いてきます。

一軒の住宅をつぶさに見て回り、展示品をゆっくり鑑賞し
庭に出て、庭木や外観を見て、部屋に戻ってお茶をいただき、
長い時間をそこで過ごしました。

建築は、佐藤秀工務店。

グロウデザイン/一級建築士事務所 若井義治
http://growdesign.jp/
grow-design.desk1@ares.eonet.ne.jp
北摂を中心に住宅・建築設計活動をしています。  

Posted by growdesign at 05:28Comments(0)お出かけ