建築活動家 › 2020年06月29日

2020年06月29日

引手のデザイン

島本の家 にかかわらず、
グロウデザインの設計する家は
室内扉に引き戸を多く採用しています。

開き戸や折れ戸は、開く部分に必要な空間が
必要になるからで、
例えば、廊下から部屋に入る場合でも
部屋側に開くのか廊下側に開くのか、
家具の配置にも影響が出やすくなると考えます。
ほかにも、洗面室とトイレが近い位置にあり
それぞれのドアがぶつかったりしないかなど
生活に影響するかもしれません。
引き戸はその点、あまり支障がない。と思って
採用しています。
室内の戸を一つとっても、設計段階では
普段あまり気にしないことを慎重に検討しています。

今回は引き戸の引き手に注目です。


子供室と寝室の引戸の様子:シナベニヤ戸

引き手の上部詳細写真:鴨居に溝を掘っているパターン。アウトセットの所もあります。

引き手下部詳細写真:床に堅木のレールをはめ込んでいます。

詳細写真を見てください。
木に一本溝が掘ってあります。
背の高さに関係なく、大人でも子供でも
自分の手の掛けやすい高さで、戸を引きます。
この引手を
寝室や子供室や和室
クロークや食器棚や下駄箱の収納
玄関網戸

建具の種類分けすると
杉板戸・ガラス戸・和紙のフラッシュ戸・シナベニヤ戸・網戸

にこの引き手を使いました。

統一したデザインにすることによって
違和感のないしっくりした、室内空間に仕上がりました。



食器収納のガラス戸

和室や物入に採用した和紙のフラッシュ戸

下駄箱の杉板戸 と 玄関網戸

引手も柱や梁と同じ杉材で作りました。
なので回りに馴染んでいます。
もっとインパクトを付けるデザインの場合は
ウォールナットなど樹種を変えるとか
わざとアルミなどの金属材にするなど
ひと工夫で、自在に変えることができますね。


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