建築活動家 › 2020年07月15日

2020年07月15日

山から木をおろす



山の雪が解けたころ、京北の原田銘木さんに再び訪れました。
今回は、いつもNPOなど色々活動しているお仲間と一緒です。
あたり一面まっ白だった景色は土が見えていて、
まったく違うところに来たみたいです。
そして、立っていた木が全部倒されていました。
木のそばまで行くと、切り株が僕の腰くらいまである木がたくさんありました。



この全部が僕たちの家になるわけではないけれど、
倒れている木の数と大きさと迫力が僕たちに迫ってきました。





切り倒された木にワイヤーを取り付けて、
原田さんが木を下すところを見せてくれました。
操作が難しそう。木を吊ると風や山の地面の起伏など、経験がないと危険な感じです。
長い木をトラックに積んで製材する荷下ろし場まで運ぶそうです。
乗用車でも狭い道をトラックが木を載せて走るのは、想像がつきませんでした。
お話をお聞きすると、木は谷に向かって倒し(葉っぱが下に向くように倒し)、
光合成により木の中の水分を葉っぱから抜いていきます。
葉枯らし乾燥です。
雪が解けた頃から温かくなって木に虫がついてしまうまでの期間に作業するそうです。
余談ですが、杉皮を取るのは、水をよく吸う夏の時期にするそうです。



続いて田中さんの製材所に行きました。原田さんがいつも頼んでいる製材所です。
日曜日にも係わらず、作業風景を見せてくださいました。
こちらの作業場の製材機は10mくらいの長さまで、木を挽くことができるそうです。
1本挽いてくれました。大工松本さんは、切れた面を見ながら、
原田さん、田中さんと話し込んでいます。
やりとりは専門的で理解できないところが多かったですが、
長年たずさわっている人たちだからこそ、
深い意見が重なっていくのを見ることができて、
安心したのを覚えています。



この地域で取れる木としては、良好であること。
丸太を見ながら、構造材、仕上材、下地材、木皮やチップ材になることまで、
無駄なく一本の木を使いきることを教えてくださいました。
原田さんは親子そろって、僕たちの家の仕事にかかわってくださいました。
木を供給する立場の人がエンドユーザーに会えることがなく、
今回の取り組みは貴重な体験になった。
と話され、これからを担う息子さんにとても良い経験ができた。
と大変喜んでくれました。


原田さん作業所


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